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低密度植栽の時代がついに到来ー国有林から変革が始まる

植栽密度3,000本/haを見直す→上限2,000本/haへ

「植栽本数の違いによる成林状況の一考察」
近畿中国森林管理局計画課
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(解説)

1.踏み出した第一歩・・・低密度植栽を林野庁が宣言
PAGE 8 ・・・「管理経営指針」を改正、
2,000本/haをスギ・ヒノキの標準的な植栽本数とすると宣言。
近畿中国管理局の研究発表において、植栽密度による成林状況の調査報告が行われ、
結果、「今後スギ・ヒノキの標準的な植栽本数を2,000本/haとする」
と言う決断がなされました。
この決断は歴史的英断であり、新しい森づくりの第一歩を踏み出したと言えます。
2.見直されることが無かった3,000本/haという数字
これまで、植栽密度の基準は3,000本/haでした。
この基準は数十年前の法令によるもので、見直されることがありませんでした。
当社はこれまで植栽密度の見直しを主張し、植栽密度の低減を提案して参りました。
先々では、3,000本/haには意味があると言う意見を多く頂戴しました。。
「形質の良い材を得る」、「植栽木間同士の成長競争を促す」、「不良成長木の危険率を見る」等々。

「銘木」生産など特化した目的があったうえでの生産法について言及している訳ではありません。
並材の生産の場合、一律に3,000本/haに疑問があるのです。
特に、当社元研究所長 故本城先生の40年かけた試験地においても、
「並材」生産であれば、と言う条件つきですが、
4500本も1000本もその木材の質は変わらないと言う結果が報告されています。

どうして3,000本/haなのでしょうか?
3.高密度植栽ってどうしてするのか
民間で高密度植栽が行われてきた理由は、
「間伐収入を得ること」が主な理由なのではなかったのでしょうか。
しかし、現状では「間伐推進」と言っても切捨てられるのが現状です。

また、3,000本/haとはどういう数字なのでしょう。
色々調べましたが、根拠になりそうなものはありません。
そこで思いついたのが、「1ha=3,000坪・・・一坪1本植えると・・・3,000本/ha・・・」
誰にも根拠は解りませんが、おそらくそんなところなのではないでしょうか。
4.理解者に支えられた低密度植栽の考え方
当社は、「少なく植えて大事に育てる」を一つのコンセプトとして「ヘキサチューブ」を提案して参りました。
植え付け本数そのものを少なくし、間伐・下刈りなどの手間を省くことでコストを削減する。
これからもそのコンセプトは変わりません。
これまで3,000本/haという制限のために、当社の主張はなかなか理解されませんでした。
しかし、一部林業の実態と合わなくなっている場合も出てきており、
私どもが推奨する「低密度植栽」が多くの賛同を得たのも事実です。
日本の森づくりの一つの選択肢と捉え、我々の主張を公平に判断いただき、
先駆的に植栽密度を減らしヘキサチューブを活用していただき、
その実績が出始めてきたところです。
5.林野庁内でついに植栽本数見直し
ここでは、近畿中国森林管理局で行われた
「植栽本数の違いによる成林状況の一考察」の報告をご紹介いたします。
当社では、先に述べた京都府立大学大野演習林で行った試験地報告があり、
この2つの報告から密度を見直す結論になりました。
6.森づくりの改革が始まる?
この見直しが行われて数年が経過しました。
3000本/ha→2000本/haは大きな一歩ではありました。

森づくりの改革の一歩は踏み出しましたが、
これをきっかけとして、
多様な森づくりに向けて更なる見直し・新技術の導入に期待したいと思います。


(参考論文)
「一般用材生産のためのスギ人工造林技術体系の検証」
故 本城尚正先生(元京都府立大学助教授 元ハイトカルチャ褐、究所長)